〜泌尿器科疾患〜



1.尿路結石症(腎臓結石、尿管結石)
2.前立腺肥大症、前立腺癌について

 尿路結石症は腎臓、尿管、膀胱、尿道の”尿の通り路”に結石を生じる疾患です。人口10万人に対して約100人の患者がいるといわれており、患者数は近年増加傾向にあります。比較的男性に多く、年齢的には中高年を中心に、幅広い年齢層で発症しております。

 腎臓、尿管の結石では、症状として激しい痛み、血尿が出現し、また水腎症、尿路感染症などの合併症を伴うことも多く、早急な治療が必要となります。膀胱、尿道の結石では排尿障害、痛みなどの症状を有し、この場合でも適切で早急な処置が必要です。

 これら尿路結石の治療は、この15年程の間に劇的に変化しております。かつては疼痛に対する治療を行い、点滴、薬剤などで自然に排石するのを待つのが一般的で、排石が期待できないような大きな結石や、高度な水腎症などの合併症があるときは外科的手術(開腹)で結石を摘出しておりました。

 しかし現在では、結石に対する各種医療機器の開発により、早急かつ安全な治療が可能となっております。 腎臓や尿管上部の結石に対しては体外衝撃波(ESWL)により、体にメスを入れることなく、結石を砕き、尿とともに排出する治療が第一選択となっております。ただし腎臓結石で腎臓の内腔全体に及ぶような大きな結石では、体外衝撃波(ESWL)だけでは砕かれた結石により、尿管がつまることがあります。そこで背中に細い管を通し、ここから超音波やレーザーなどで結石を少しずつ砕く方法(PNL)を併用することにより、より安全に治療を行うことができます。

 下部尿管や膀胱、尿道の結石には、高精度の尿管鏡と超音波、レーザーなどの砕石装置の組み合わせで、これも体にメスを入れることなく、結石の治療が可能です。

 このように尿路結石の治療は痛みを我慢しながら自然に排石を待つ時代ではなく、積極的に砕石、摘出し、早く治療を完了する時代と言えましょう。



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