〜色々なタイプの睡眠障害について〜


1.交替勤務性不眠症について(睡眠障害)
 勤務の時間帯が時々夜間に変わり、絶えず眠る時間帯を変えなが らの仕事のため、慢性の不眠症と時差ボケ症状が出現します。

●症状と背景
 時差ボケというのは海外の旅先から帰ったときに生活時間のずれた生活をしたために眠れなくなり、頭がボーとして集中力をな くし動悸や吐気、冷汗まで出て変な時間帯に眠くなるなどの症状が4-5日間続くことです。

 海外に行った訳でもないのに、都会での生活において同様の症状が起きる場合があります。特に、勤務時間帯の不規則な職業の方に 多く見られます。例えば、ガードマン、看護婦さん、24時間コンビニエンスストアの店員、長距離トラック・バスや電車の運転手、 宅急便、国際証券ブローカー、etc.まだまだありそうです。

 今や都会は24時間眠らずに、昼夜の境目なく躍動し、工場でも24時間ロボットが働き、監視人が起こされています。最先端の現代 ニーズに応え、新しい商売が誕生し時間に関係なく、サービスや生産性は向上しましたが、一方では、勤労時間がバラバラに分断 されてしまいました。

●対   策
 夜勤中でも午前3時頃には交替で1時間の仮眠(アンカー睡眠)をとる体制を取り入れたり、深夜勤務から準夜勤というような 逆回転の勤務シフトは避けるなどの対策が必要です。

2.心理的生理的不眠症について
●症状と背景
 これは、睡眠クリニックを訪れる人のなかで一番多いタイプの不眠症です。心配事や嬉しいことがあると誰でも一時的に眠れなくなることはあります。

 「仕事がうまくいかない」とか「家庭に悩み事がある」など、何週間も眠れない夜を向かえることもあります(一時的不眠症)。 しかし、こうした心配事が去った後でも不眠症になりやすい人がいます。

  「完全主義で潔癖な性格の人」が多いようです。一晩でも眠れない と健康が害されたり死ぬのではないかと思い込んでいたり、決めた時刻に眠 らないといけないとか、毎日決まって7時間以上眠らないと身体に よくないと誤解している人です。こういった場合、布団に入ってからも 不安がつのり今夜こそ早く寝ようとする努力が始まります。 一種の不眠恐怖症にかかっている場合もあります。

 自分なりに一生懸命努力します。例えば、「いつもより1時間早く布団に 入ってみる」、「身体を疲れさせれば眠れるだろうと夜にジョギングを 始める」とか、「眠くなくても時刻を決めて布団に入る」、「夕食後早々に パジャマに着替えていつでも眠れるように布団の上にゴロリとしてテレビを 見ながら眠くなるのを待つ」などです。しかし、眠ろう眠ろうとすればする ほど却って目が冴えてくるのです。

 今夜もまた眠れないのではないかという不安が、返って緊張感を高め 益々眠れなくなるという悪循環が始まります。このケースの不眠症 は入眠困難型が多く、一旦眠ってしまうと案外異常もなく朝まで 眠っているものです。



●対   策
 眠ろうと努力することを積極的に止めることが逆に眠るための秘訣です。 まず第一に
  1. 眠ろうとする努力を止めること。
  2. 居間と寝室はかならず別にすること。
  3. 布団に入ってテレビや本を見ないこと。
  4. 布団に入る時刻はあらかじめ決めずに、少し疲れ や眠気が出てきたところで適当に布団に入ること。
  5. 布団に入り目を閉じてから「眠らな くていい、いつまで起きていられるか」と逆に考えるように頑張ってみましょう。
 こう考えた瞬間、どれだけ気分が楽になることでしょうか。そして、この安心感が朝ま での睡眠を自然に誘ってくれるはずです。

3.睡眠時ミオクローヌス症候群・レストレスレッグ症候群について
 眠っている間に手や足を動かすために途中で目が覚めてしまい慢性の不眠症にかかる 睡眠障害です。

●症   状
 これは、夜寝ようとして布団に入ると「足が火照る感じ」と、「むずむずと虫が這っている感覚」が何時間も持続するのです。 いても立ってもいられずに布団から起きて青竹を踏んだり足を冷やしたり四苦八苦するのですが、全く効果がなく眠れない夜が 続いてしまいます。

 睡眠中は、よく赤ん坊がやるように、足の指をピクピクと反り返す運動が確認されます。この足の動きには本人も家族の方も気付かずにいますので不眠症に悩むことが多いようです。


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