〜先天性心疾患について〜



1.心房中隔欠損症

 先天性の心臓の病気の約10%を占め、成人では最も多い先天性心臓疾患です。乳幼児期に見逃されて成長することがその原因と思われます。心房中隔が発達途上で完成しなかったもので、30歳くらいまでは症状のないことが多いのですが、最も多い症状は運動時の呼吸困難、動悸、疲れやすさなどであります。乳幼児期に心不全をきたすことは非常に少ないですが、風邪をひきやすいので注意が必要です。

2.心室中隔欠損症

 左心室と右心室を分けている心室中隔という仕切りの壁があり、それに欠損を生じた状態(欠損孔)でその大きさによって症状の発生時期、病相が異なります。
 大きな欠損の場合は、乳幼児期より哺乳力低下、体重増加不良、心不全、呼吸不全を来たし、しばしば呼吸器感染をまねきます。中等度の欠損孔のものは、乳児に心不全をおこしても、内科的治療でこれを乗り切り成長し、小さい欠損孔のものは、症状がまったくなく、心雑音を残すだけで成長します。


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