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 〜動脈疾患について〜



1.動脈瘤

 動脈(体に酸素や栄養を運ぶ血管)の壁が弱くなって本来の太さよりも膨張した状態をいいます。大きくは、嚢状、紡錘状、解離性の3つにわけられます。
 問題は、動脈が過度に膨張して破裂し、血液が体の中に漏れ出してしまうことで、血圧低下をまねき危険な状態となり、放置すると命にかかわります。
 他には、動脈瘤の中に出来た血栓が流出し、末梢の血管をつまらせ血流障害となり、酸素が行き渡らなくなる事によってその部分に壊死を生じます。
 基本的には治療は、動脈瘤切除・人工血管に置き換えることです。
 腹部に生じた場合は、瘤の上下の血液を一時的に遮断することが出来ますが、胸部の場合は通常、人工心臓と人工肺を使用して人工血管置換を行います。
 腸骨動脈瘤(骨盤内)は、小さくても破裂の危険性が大きいので注意を要し、手術することが奨励されます。大腿動脈(足の付け根の部分)に生ずることもありますが、比較的まれです。

2.バージャー氏病

 ピュルガー氏病とも呼ばれ30歳代の男子に多く、おもに中小動脈におこり、動脈の内の膜の変化や、血液のかたまる機能の異常によって出来た血栓を伴って発生する病気です。下肢の動脈に多く発生し、歩行時に下肢の疼痛を訴え、更に間欠的跛行(100m位歩いて足がつっぱり5分位休んで再び歩行が可能になる様な状態)になり、ついには潰瘍や壊死をきたします。ときには、上肢その他の動脈にも生じることがあります。なお国の難病指定にもなっており、病気になる原因は不明です。


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